[第2章] コンプライアンス 3
問題.1
代理店の募集行為に関する次の記述のうち[適切なもの][適切でないもの]それぞれ選択しなさい。
【1】代理店は、自らが顧客となっている取引業者に対し、取引の継続を条件として保険契約を締結させました。
【2】代理店は、団体契約の締結にあたり、保険契約者からの要望に基づき、被保険者数を水増しして団体割引を適用しました。
【3】代理店は、火災保険契約の締結にあたり、保険契約者等から保険料を安くするように要請を受けましたが、保険の対象となる建物の構造を偽って保険契約申込書に記載することはできないと説明しました。
【4】積立型保険契約の締結にあたり、契約者配当金について十分に理解してもらうため、代理店は保険契約者にその予想配当額を断定的に示しました。
【1】 適切でない
代理店が、取引事業者に対して取引の継続を条件として保険契約を締結させることは禁止行為に該当し、設問のケースは適切でない。
【2】 適切でない
団体契約の締結にあたり、被保険者を水増しして団体割引を適用することは禁止行為に該当し、設問のケースは適切でない。
【3】 適切である
代理店が、保険契約者または被保険者に告知事項について虚偽のことを告げることを勧めることは禁止行為に該当するため、設問のケースは適切である。
【4】 適切でない
将来の契約者配当金の額について、断定的判断を示したり、確実であると誤解させるような説明をすることは禁止行為に該当し、設問のケースは適切でない。
問題.2
該次の記述のうち保険業法に定める自己契約に該当するものは「該当する」該当しないものは「該当しない」を選択しなさい。
【1】 法人代理店が、その法人の常勤役員を保険契約者とする自動車保険契約を取り扱う場合。
【2】 法人代理店が、その法人を保険契約者または被保険者とする火災保険契約を取り扱う場合
【3】 個人代理店が、代理店本人(店主)と生計を共にしない別居の父親を保険契約者または被保険者とする傷害保険契約を取り扱う場合。
【1】 該当しない
法人代理店の場合、その法人を保険契約者または被保険者とする保険契約のみが自己契約に該当するので、設問のケースは自己契約に該当しない。
【2】 該当する
【3】 個人代理店の場合、代理店本人(店主)および代理店本人を雇用している個人または法人を保険契約者または被保険者とする保険契約のみが自己契約に該当するので、設問のケースは自己契約に該当しない。
問題.3
【 】にあてはまる語句を選びなさい。
保険業法では、代理店が自己契約の保険募集を主たる目的とすることを禁止し、実質的な保険料の【 1 】を行うことを防止することで、代理店の自立育成を図っています。
例えば、個人代理店の店主が、【 2 】を保険契約者または被保険者とする保険契約を取り扱った場合は自己契約となり、自己契約の保険料の合計が代理店の取り扱った全ての保険契約に係る保険料の合計額の【 3 】を超える場合は、自己契約の募集を主たる目的とするものとみなされます。
【選択肢】
ア. 店主や雇用している会社
イ. 店主が雇用している使用人
ウ. 割増や追加
エ. 割引や割戻し
オ. 100分の30
カ. 100分の50
【1】 エ. 割引や割戻し
【2】 イ. 店主が雇用している使用人
【3】 カ. 100分の50
問題.4
クーリングオフに関する次の記述の正誤の組合せとして、正しいものを選びなさい。
ア. 代理店は、申込者等からクーリング・オフの申出があっても、受け付けることは出来ません。
イ. クーリング・オフ制度の申込みの撤回等の期限は「申込日」または「クーリング・オフに関する説明書を受け取った日」のいずれか遅い日からその日を含めて8日以内となっています。
答え : A
ア. 設問のとおり正しい
イ. 設問のとおり正しい