[第1章] 損害保険の基礎知識 2
問題.1
損害保険契約と傷害疾病定額保険契約の特性に関する次の記述の正誤の組合せとして、正しいものを選びなさい。
ア. 損害保険は、実際の損害額に応じて保険金が支払われる損害てん補の保険であるため、保険契約が有効に成立するためには、被保険利益が存在しなければならず、その被保険利益は「金銭に見積もることができる利益」、つまり経済的利益でなければなりません。
イ. 傷害疾病定額保険契約の代表的な商品である傷害保険契約は「定額給付」の「人保険」の契約であり、また、原因を問わず保険金が支払われるという点で生命保険契約に類似しています。
- A. アおよびイ共に正しい。
- B. アは正しいが、イは誤っている。
- C. アは誤っているが、イは正しい。
- D. アおよびイともに誤っている。
答え : B
ア. 設問のとおり正しい
イ. 障害保険契約は、「定額給付」の「人保険」の契約であるという点では生命保険契約に類似しているが、「急激かつ偶然な外来の事故」を対象とする点では、損害保険契約に類似している。
問題.2
損害保険契約者保護機構に関する次の記述の正誤の組合せとして、正しいものを選びなさい。
ア. 損害保険契約者保護機構は、損害保険会社が破たんし、その破たん保険会社の保険契約の移転等を受け入れる救済保険会社が現れた場合、その救済保険会社に資金援助を行い、救済保険会社が円滑に保険金を支払えるようにします。
イ. 損害保険契約者保護機構が破たん保険会社の保険契約を引き継ぐ場合、すべての保険種類について保険金・解約返戻金等の100%が補償されます。
- A. アおよびイ共に正しい。
- B. アは正しいが、イは誤っている。
- C. アは誤っているが、イは正しい。
- D. アおよびイともに誤っている。
答え : B
ア. 設問のとおり正しい
イ. 保険金・解約返戻金等が100%補償されるのは、自賠責保険、家計地震保険のみである。
問題.3
損害保険契約者保護機構に関する次の記述の正誤の組合せとして、正しいものを選びなさい。
ア. 損害保険契約者保護機構では、破たん保険会社の保険契約の移転等を受け入れる救済保険会社が現れた場合に限り、保険契約者等を保護します。
イ. 損害保険契約者保護機構は、万が一、損害保険会社が破たんした場合、自賠責保険および家計地震保険については、保険金および解約返れい金の全額を補償します。
- A. アおよびイ共に正しい。
- B. アは正しいが、イは誤っている。
- C. アは誤っているが、イは正しい。
- D. アおよびイともに誤っている。
答え : C
ア. 救済保険会社が現れなかった場合でも、損害保険契約者保護機構が設立した子会社(承継保険会社)または損害保険契約者保護機構自体が破たん保険会社の保険契約を引き受け、保険契約者等を保護する。
イ. 設問のとおり正しい