自動車保険単位 模擬問題D 問9~11
問題.9
損害賠償の基礎知識に関する次の記述のうち、正しいものは「正」誤っているものは「誤」を選択しなさい。
【1】 自動車による物損事故の場合、損害賠償請求権者は、損害を受けた財物の所有者に限られる。
【2】 民法では、原則として、加害者側に故意・過失があったことを、被害者側が立証しなければならないという「過失責任主義」をとっているのに対し、自賠法では、被害者救済のため、加害者側が法律で定める一定条件を立証できない限り賠償責任を負うとする一種の「無過失責任主義」をとっている。
【1】 誤
物損事故の場合、損害賠償請求権者は、損害を受けた財物の所有者に限られず、財物の正当な利用権者も損害賠償請求権者となる。
【2】 正
問題.10
損害賠償の基礎知識について述べた次のⅠおよびⅡの文章の【 】に当てはまる最も適切な語句を、選択肢より選択しなさい。
Ⅰ.自動車事故においては、土地の工作物(道路など)の設置または保存に瑕疵があったため他人に損害を与えた場合には、その工作物の占有者が損害賠償責任を負い、占有者が損害の発生を防止するために必要な注意をしたことを証明したときには、その工作物の【 1 】が損害賠償責任を負う。
【選択肢】
ア.代理監督者
イ.所有者
ウ.使用者
Ⅱ.不法行為による民法上の損害賠償請求権は、被害者またはその法定代理人が【 2 】から3年間行使しないときは、時効によって消滅する。
【選択肢】
ア.損害および加害者を知ったとき
イ.損害を知ったとき
ウ.加害者を知ったとき
【1】 イ
【2】 ア
問題.11
自動車保険の事故対応に関する次の記述の正誤の組合せとして、正しいものを選びなさい。
ア.保険給付の履行期の規定における「保険金の請求」には、保険会社の他に代理店(募集人)に請求された場合も含まれる。
イ.被保険者に保険金を請求できない事情がある場合に、被保険者の代理人として保険金を請求できる「配偶者」には、法律上の配偶者のほか内縁関係にある者も含まれる。
- A. アおよびイ共に正しい。
- B. アは正しいが、イは誤っている。
- C. アは誤っているが、イは正しい。
- D. アおよびイともに誤っている。
答え→ B
ア. 設問のとおり正しい。
イ.被保険者と同居または生計を共にする法律上の配偶者は、被保険者の代理人として保険金を請求できるが、これは法律上の配偶者に限られ、内縁関係にある者はこれに含まれない。